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 ■ 秀まるおのホームページ(サイトー企画) > ニュースリリース(秀丸メール:GmailのOAuth認証について、エラーが出ることの予告)

  秀丸メール:GmailのOAuth認証について、エラーが出ることの予告 2025年1月6日

 秀丸メールでGmailにアクセスするのに、最近はOAuth認証を使うのが標準的な方法になってます。しかし、この方法について、現状のままだと今年(2025年)の4月16日頃からエラーが出る可能性が高いです。

 解決策として、秀丸メールの最新版(Version 7.35以上)をインストールし、「アカウント毎の設定 - メールサーバー」の中の「OAuthログイン...」ボタンを押してOAuthログインをやりなおす必要があります。その時に以下のようなメッセージ出てくるので、そこの説明に従って「アプリ登録」なる作業をする必要があります。


 アプリ登録は、ご自身のGoogleアカウントを使って「Google Cloud」(グーグルクラウド)なるサイトにアクセスし、少し専門的な作業をする形になってしまいます。一応、詳しい手順をヘルプに掲載してるので、それを見て作業すれば、誰でも出来るはずだと思います。

 参照:Google CloudにOAuth認証用アプリを登録する方法(ヘルプサイト)

 今年の4月16日になってエラーが出てからでも遅くは無いですが、なるべく早めに作業した方が安心だと思います。

 アプリ登録は、Gmailアカウントが複数あったりパソコンが複数台あっても1回のみで大丈夫です。登録して取得された「クライアントID/クライアントシークレット」はご自身の利用するパソコンすべてで共通して利用できます。1つのクライアントID/クライアントシークレットにて、最大100個のGmailアカウントで利用可能です。会社や学校などの組織で利用してる場合でも、100アカウント以内であれば、1つのIDをみんなで共有できます。

 アプリ登録については、「設定 - 全般的な設定...」の「上級者向け - OAuth認証」のページで確認できます。


ストアアプリ版での回避策

ストアアプリ版をお使いの場合は、今まだストアアプリ版がVersion 7.33相当のままでバージョンアップが出来てないので、全般的な設定の中のOAuth認証ページを参照して、そこのヘルプを見るなどしてアプリ登録をお願いします。

全般的な設定 - 上級者向け - OAuth認証


他の回避策

 その他の解決策として、OAuth認証ではなく、「アプリパスワード」を生成して、それを「アカウント毎の設定・メールサーバー」の「パスワード」に指定する方法もあります。WebブラウザでGoogleアカウントの設定ページを表示して、「2段階認証」をONにした上で、検索欄に「アプリパスワード」と入力してからアプリパスワードの生成をします。詳しくは「秀丸メール用のGmailのセキュリティ設定」を参照するか、または「Gmail アプリパスワード 生成」のようなキーワードでネット検索してみてください。

4月16日からエラーになる理由について

 秀丸メールも含めて、メールクライアントがGoogleのOAuth認証を使うには、Googleさんに対してアプリ登録した上で、そのアプリに対して大勢の人が使えるように審査の申し込みをして、その審査に通過する必要があります。その審査が年々厳しくなって、2022年頃から「CASA Tier2」と呼ばれるセキュリティの審査を毎年通すことが必要とされ、さらに、その審査について、2023年からGoogleさんの指定する第3者の審査機関に依頼しないとダメになりました。その費用が最低でも10万円程度かかります。
 サイトー企画のような弱小企業にはその金額の負担が大きいのと、さらにはその第3者機関とのやりとりも含めてすべて英語での対話が必要とされ、うまく審査を通せるかどうか自信が無い。さらにはこの辺の審査が年々厳しくなっていってるので将来的にずっと対応しつづけるのは無理そう、というのがあります。

 審査を通さないまま放置すると、2025年の4月16日に、前回通した審査の期限が切れてしまいます。結果、たぶんですが、秀丸メールの持ってる標準のクライアントID/クライアントシークレットを使ったGmailへのアクセスが100人までに制限されると予想されます。


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